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小売業におけるロス率の世界平均は、売上高の1.23%  「万引き」と「従業員による盗難」がロスの主要な要因を占める

November 3, 2015

– 最新版 小売業のロス対策に関する世界調査報告書 発行 ‐

小売業界向けマーチャンダイズ・アベイラビリティ(在庫管理最適化)ソリューションの世界大手企業であるチェックポイントシステムズ社(NYSE:CKP、以下:チェックポイント社)の日本法人である株式会社チェックポイントシステムジャパン(東京都港区、代表取締役社長:金村 真一)は本日、小売業におけるロス対策および商品管理に関する世界調査報告書の最新版「GRTB(グローバル・リテイル・セフト・バロメーター:Global Retail Theft Barometer)2014-2015」日本語版を発表しました。
小売業における「ロス」には、「万引き」、「従業員による盗難」、「サプライヤーによる不正」、「管理上のミス/犯罪以外のロス」が含まれます。

【1.調査結果について】
世界24カ国のロス率、ロス総額
- 全回答者   平均ロス率(売上高に対するロスの割合):1.23%
‐ 共通回答者※1 平均ロス率(売上高に対するロスの割合):1.42% (昨年:0.94%)
- ロス総額: 1,233億9,000万ドル(約13兆589億円)

調査対象となった世界24カ国におけるロス率(売上高に対するロスの割合)は1.23%に相当し、ロス総額は1,233億9,000万ドル(約13兆589億円)に達することが明らかになりました。また、比較可能な共通回答者の結果をみると、ロス率は昨年の0.94%から1.42%へと大幅に増加しています。
多くの小売業は厳しい環境下のため緊縮措置を実施しており、そのためロス対策費用も削減を迫られたと述べています。このようなロス対策費用の削減をはじめ、高い失業率、従業員による盗難や在庫差異を監視するためのツールが不十分であることなど、様々な要因によりロスが増加したと考えられます。
※1 2013-2014年と2014-2015年の両方の調査に参加した回答者を表します。

各国のロス率
- 【世界】国ごとにばらつきがあり、24カ国のロス率は0.75%~1.68%の間※2
- 【日本※3】平均ロス率:1.35%※2 、ロス総額:149億ドル(約1兆5,769億円)
調査結果によると、最もロス率が低い国は、ノルウェー(0.75%)、スイス(0.76%)フランス(0.81%)となっています。一方、最もロス率が高い国は、メキシコ(1.68%)、オランダ(1.48%)、フィンランド(1.38%)でした。
日本は今回、ご回答企業がドラッグストア・アパレル・ホームセンターに偏った関係で高い数値となっていますが、日本においても、ロスは小売業の経営を圧迫する深刻な経営課題となっています。
※2 全回答者の平均ロス率
※3 日本の調査結果には、ドラッグストア、アパレル、ホームセンターが含まれます

ロス率の高い業種/盗難されやすい商品
- 【世界】ドラッグストア(1.99%)、アパレル専門店(1.80%)、貴金属専門店(時計・宝飾品)
(1.73%)
- 【アジア太平洋地域】アパレル専門店(1.74%)、ハイパーマーケット/大型小売店(1.51%)、
百貨店(1.40%)

ロス率の高い業種は、世界・アジア太平洋地域ともにアパレル専門店が挙げられています。また、世界平均ではドラッグストアが最も高いものの、アジア太平洋地域では比較的低く抑えられています(0.87%)。

盗難されやすい商品についても世界的に共通した傾向がみられ、万引き犯や不正を行う従業員にとって「小型で隠しやすい」、「人気が高く転売し易い」、「高額」であるという特徴が報告されています。
具体的には、世界的な傾向として、携帯アクセサリ、iPadなどのタブレット端末、電池、メイクアップ化粧品、香水、ワインなどが挙げられます。

ロスの要因 万引き VS 従業員による盗難
- 【世界】ロスの最大要因は、従業員による盗難(39%)、次いで万引き(38%)
- 【日本】万引き(66%)、次いで管理上のミス/犯罪以外のロス(17%)。従業員による盗難は12%

世界でみると、今回初めて、ロスの最大要因が「従業員による盗難」となりました。これは、北米で従業員による盗難が非常に多いことによるものです(45%)。北米で従業員による盗難が多い理由として、本採用前の従業員の身元調査が十分にできなかったこと、パートタイマーの増加(特に、ロスが最も高い冬の期間)、手軽に盗難商品を転売できることなどが挙げられています。
一方、アジア太平洋地域、ヨーロッパ、および中南米においてロスの最大要因は「万引き」で、依然として小売業を悩ます要因となっています。万引きが多い理由として、組織的な大量盗難、ネットなどでの転売のし易さ、ロス対策費用の低下、万引きに対する意識の低さが挙げられています。

調査を実施した小売業ロス対策アナリストであるアーニー・デイル氏は次の通り述べています。
「今回の調査から、ロスの要因はとてもしつこいということが示されています。ロスの増加は最終的に小売業の利益を圧迫します。小売企業がロスに対してあらゆる注意を払ったとしても、強力なロス対策への投資がなければ、期待する結果は得られないでしょう。ロスの複雑性やそれらに対応するための最もコスト効率に優れた方法を理解するために、当報告書をお役立て頂ければ幸いです。」

またチェックポイントシステムズ社マーチャンダイズ・アベイラビリティ・ソリューション担当のプレジデント、パー・ レヴィン(Per Levin)は、次の通り述べています。
「チェックポイント社がこれまで14回に亘り、小売業のロスに関する唯一の世界調査を支援でき光栄に思います。小売業では、増加するロスに対抗するため、社内だけではなく、サプライヤーやソリューションパートナーと連携して、広い見地からロスにアプローチするための戦略を適用しています。適切なテクノロジー、人材、プロセスを用いることにより、来店者の満足度向上と企業の収益性向上に直接的に影響を与える、最適な商品管理を実現できるでしょう。」

主なロス対策方法(商品レベル)
- 【世界】商品管理システム(EAS)のアンテナ、ラベル/ハードタグ:73%
自鳴式のタグ(スパイダーラップ)および商品用セキュリティボックス(キーパー):44%
- 【アジア太平洋地域】商品管理システム(EAS)のアンテナ、ラベル/ハードタグ:90%
自鳴式のタグ(スパイダーラップ)および商品用セキュリティボックス(キーパー):62%

盗難被害の多い商品を保護するためのロス対策について、商品管理システム(EAS)のアンテナ、ラベル/ハードタグは最も効果的と考えられている方法で、世界平均では73%、アジアでは90%の小売企業が利用しています。次いで自鳴式のタグおよび商品用セキュリティボックスが上位の対策となっています。

ロス対策費用
- 【世界】 全回答者  売上高に対するロス対策費用:1.19%
      共通回答者 売上高に対するロス対策費用:0.65%(昨年0.89%)
- 【アジア太平洋地域】 全回答者  売上高に対するロス対策費用:0.97%
共通回答者 売上高に対するロス対策費用:0.79%(昨年0.97%)
前年と比較して4地域中3地域でロス対策費用が減少しています。支出が最も減少しているのは、経済状況の悪化を特に受けたヨーロッパとなっており、続いてアジア太平洋地域となっています。

【2.調査について】
当調査報告書は2001年に初版が発行され、世界の小売業における盗難および犯罪の総合的調査としては業界唯一、かつ最大規模の報告書となります。チェックポイント社の出資のもと、ザ・スマートキューブ社(The Smart Cube 、本社:英国・ロンドン)と小売業ロス対策アナリストであるアーニー・デイル(Ernie Deyle)氏が調査を実施しています。調査は、24カ国の小売企業に対しオンラインで実施され、あわせてロス対策担当者および小売業専門家へのインタビュー形式も行いました。回答企業数は203で、売上高合計は9,962億ドル(105兆4,324億円)です。なお、当リリースにおける日本円への換算は、調査時に使用したレート【1ドル=105.83462円】で算出しています。 次回調査にご協力いただける小売企業様はこちらからご登録をお願いいたします。http://www.globalretailtheftbarometer.com/

ザ・スマートキューブ(The Smart Cube)社について(www.thesmartcube.com)
ザ・スマートキューブ社は、小売業のロス対策分野を専門とし顧客調査および分析サービスを提供する世界的な調査会社です。顧客に特化した知識と洞察を提供し、企業の重要事項の決定に貢献します。2003年の設立以降、グローバルに展開する500人のアナリストを通じ19,000件以上の調査を実施しています。本社をロンドンに構え、アジア、アメリカ、ヨーロッパ、南米に専門家を擁しています。以下のリンクから最新情報をフォロー頂けます。Linkedin:http://www.linkedin.com/company/the-smart-cube
Twitter:@TSCInsights

チェックポイントシステムズ社(Checkpoint Systems)について (www.Checkpoint Systems.com)
チェックポイントシステムズ社は、ロス防止と商品可視化を含む、小売業向け「マーチャンダイズ・アベイラビリティ」のグローバルリーダーです。小売業におけるリアルタイムかつ正確な在庫管理の実現、補充サイクルの加速、欠品防止、盗難削減をサポートし、マーチャンダイズ・アベイラビリティおよび顧客体験を向上するエンド・ツー・エンドのソリューションを提供しています。チェックポイントシステムズ社のソリューションは、45年にわたるRFテクノロジーの専門知識、革新的な盗難防止ソリューション、市場をリードするRFIDハードウェア/ソフトウェア、商品の製造時点から店頭までのトラッキング、セキュリティ性の確保、ブランディングをサポートするラベルソリューションにより構成されています。マーチャンダイズ・アベイラビリティ・ソリューションの導入により、消費者が欲する商品を適切なタイミングと場所に提供することが可能になり、小売業の売上・利益の増加に貢献します。チェックポイント社は、ニューヨーク証券取引所(NYSE : CKP)に上場しており、世界の主要な地域で事業を展開、従業員は4,700人に達します。